囲 碁 部 会


囲碁の勧め 3 
新居浜LC囲碁部会 藤縄洲二  
 
 今回は石の生死とルールです。まずはルールの説明からです。
 
 その1 石は互いに打つ事、当たり前のことですが、考えている間につい2回打ってしまう事がプロでもあるみたいで即負けとなります。これは将棋も同じです。
 
 その2 相手の石を囲うと取ることができますが、打てない場所があります。図1のように打ったとします、黒は△に打つことは出来ません、打ってもすでに囲われているので即取られてしまうからです。しかし図2のようにそのまわりを黒石で囲っていると最後に△に打って白石を全部取ることができるのです。取った後は図3のようになり黒地が8目できます。おまけに取った石は最後に相手の陣地を埋めることができるのです。
 
 次に、図3このように囲われた石に1目が2つある場合、先ほどのルールで打てない場所が2つあるといくら外を囲っても白石を取ることができません。このような状態が生きている石と言うことになります。
 
 その3 図4のように白がAに打つと図5のようになります、この時すぐに黒Bと取り返すことができません。これをコウ(未来永劫の劫)と言います。将棋の千日手と一緒ですがどこかに1手打ってからなら次に取り返すことが出来ます。大まかにルールはこれ位でとにかく簡単です。インターネットで初歩の碁とかで検索すると一杯説明が載っていますので興味がある方は是非見てください。
 
 次回は石の代表的な取り方です。
前回紹介していました井出八百次郎先生が先日ご逝去されました、享年95歳 新居浜の囲碁界に多大の功績を残されました。心よりご冥福をお祈りいたします。
 
 
 


 
囲碁の勧め 2 
新居浜LC囲碁部会 藤縄洲二  
 
 今回は石の取り方と言うことでしたが、その前に地(じ)の囲い方を説明したいと思います。
 
 前回説明したように、碁盤は19×19の361目(19路盤)ありますが、勝負を早くするために13×13の13路盤と、9×9の9路盤もあります。今回はこの9路盤で説明したいと思います。
 
 図1のようにお互いこのように打っていったとします。白18で勝負が終わると白の地は4×9の36目、黒の地は3×9の27目となり白の9目勝となります。と言うことで図2のように黒9手目に1つ前へ打ってきました。白がそのまま受けていくと白の地は31目、対する黒の地は32目となり黒が1目勝つことになりました。このようにいろいろ考えて地が多く取れるよう打っていくのです。
 
 次に石の効率について説明します。図3のように1目取るのに(囲うと取れます)盤の中央では4手掛かりますが辺では3手で取ることができます。隅では2手で取れます。このように隅が1番効率が良いのがわかると思います。皆隅の方から打ち始めるのはこの様なことからです。
 
 では石はどのようにしたら取ることが出来るのかと言いますと図4のように周りを囲うと取れます。このとき斜め方向は石が無くても大丈夫です。従って黒は図5の状態の時(次に取れる状態のときをアタリと言います)図6のように黒1と逃げて行くと手数が伸びて取られなくなります。
 
 このようにして石を取りに行ったり、逃げたりしながら自分の陣地を広げていくのです。
次回は石の生死とルールです。
 
 
 
 

 
囲碁の勧め 1 
新居浜LC囲碁部会 藤縄洲二  
 
 私が囲碁を覚えたのは大学に入学して1人暮らしを始めた時で、マージャンと囲碁の本を買ってきて独学で学びました。マージャンは点数の数え方までしっかりと覚えましたが、囲碁はへぼ碁のままでした。
 
 40歳を過ぎたころ、縁あって新居浜在住の元プロ棋士の井出八百次郎先生に教えを受けることになり、10数年程通いましたが不肖の弟子で、いまいち上達せず現在に至っています。
 
 LCでは入会して直に故藤井先生に誘われ真木さん、尾崎さんと共に囲碁部会に入会させて頂きました。当時わがクラブのそうそうたるメンバーが居られましたが、ほとんどの方が亡くなられ、私が引き継いで今に至っています。
 
 現在休会中ですが、有富、真木、石川敏則の各氏と共にまた盛り上げていきたいと思っています。これから年をとって趣味は何ですかと聞かれたときに、囲碁ですといえるように、またボケ防止のために囲碁部会に入会して楽しみましょう。
 
 前置きが長くなりましたが、とりあえず今回から初歩の初歩講座を始めたいと思います。よくどんなゲームでどうしていいか解らないと言うことをよく耳にしますが、一言で言いますと陣取合戦です。石は線と線の交点に交互に打って19×19の361の陣地を如何に多く取るかで勝敗が決まります、その過程で相手の陣地を侵略したり、石を取ったり(取った石は相手の陣地に置いて陣地を減らすことができます)最終的に陣地(目 もく と言います 1目置くとかは此処からきています)の多いほうが勝者となるのです。
 
 白石は蛤、黒石は那智黒石を加工して造っていますが黒石のほうが少し大きくなっています、これは目の錯覚を補正するためで、碁盤の枡目も少し長方形になっていて、座った時に正方
形に見えるようにしています。
 
 次回からは石の取り方(囲碁用語では殺し方)を学んでいきたいと思いますが、興味のある方はネットで初歩の囲碁とかでいっぱい出てきますので見てください。