「マイナス金利をプラスにカエル?」 高橋 彰
 
マイナス金利をプラスにカエル?
大切な資産の種に考えたい基本の"キ"
 
 長期金利の指標「10年国債利回り」がマイナス水準となり、大手行の預金金利は年率「0.001%」に低下している。
 
 たんす預金のための家庭用金庫や、利回りのよい百貨店の積立などに人気が集まる一方で、住宅ローン借り換えを検討するなど、消費者の間にもマイナス金利の影響が広がる。マイナス金利の本質的な問題は、金利低下位と物価上昇が重なっている点にある。
 
 消費者物価指数(CPI)は食品や生活用品を中心に値上がり傾向であり、物価上昇で「お金の価値」が目減りするというリスクにさらされている。物価上昇率2%が続くと、1,000万円の価値は10年後に、実質的の820万円に低下するといわれる。
 
 日本は長期に渡りデフレ状態であったため、お金の価値の目減りを心配する必要がなかったが、今は、預金金利が低下する中で、物価上昇に「負けない金利」が必要となってきた。
 
 海外債券投資でのインカム収入、株式やリートへの投資で利回りを追求していく事も考えられたらどうでしょう。