「筋トレのすすめ」 塩見 秀晴
 
 今日は運動習慣についてのお話です。題して「筋トレのススメ」です。
皆さんメッツという言葉を聞いたことがおありでしょうか。
メッツという言葉はメッツコーラの飲み物とかアメリカ大リーグのニューヨークメッツを思い浮かべる方もおられると思います。
 
 メッツは運動強度を示す単位でTメッツはいすに座ってじっとしているぐらいの基本の強度です。ユックリ時速4キロぐらいで歩く強度をメッツ3ぐらいとしてエアロビックスの初中級をやるとメッツ6ぐらい。そして時速10キロで走るとメッツ10ということになります。
 
 この運動強度で一時間続けるとしてその消費カロリーが計算できます。
2.0×6メッツ×体重67キロ=804kカロリー(自分の体重です)
自家消費を差し引くと670キロカロリー実際には休憩などもありますので給水タイムを含めるとこの半分ぐらいということになって一時間のエネルギー消費は6メッツの強度の初中級のエアロビックスをすると約300kカロリーのエネルギーを消費したことになります。
 
 毎日歩いているから運動はしていますは要注意です。ただ歩くだけだと瞬発力もつきませんし第一走れなくなります。
 
 ちなみに年が行って出来なくなるのは懸垂と、全力疾走です。
エアロビックスだけしていると体がその動きを覚えて楽になります。同じ運動をしていると体が楽に動くようになるしエネルギー消費も減ります。
 そして筋肉が痛くなくなるような習熟効果もでてきます。新しい動きを加えるには筋トレしかないです。断言できます。
 
 マシーンを使っての筋トレ、上腕部、下半身、腹筋、背筋。の筋トレをおこたりなくこなす。これはもはや修行に近いものがあると思います。
 
 筋肉が増えると基礎代謝が上がって太りにくくなります。適当な筋トレを実施することにより必要な筋肉を落とさないように注意することしかありません。
 
 お腹が出て足の筋肉、特に大腿部が衰えるのが年をとる一番の兆候ですが中でも大でん部の痩せるのはなかなか止めにくいです。文化センターで二時間ぐらい、座っているとお尻痛くなりませんか。大でん筋がなくなって尾骨にあたり痺れたり痛くなったりします。それは完全にお尻の筋肉が痩せてきている証拠です。
 
 若い時はプリッとしたお尻でも老年期にさしかかると痩せた情けないお尻になります。お風呂に入って後ろから見ていたらよくわかります。無理をせず長く継続して若い女の子でも眺めながら地道に筋トレに励む。これしかないようです。自宅での筋トレって中々できませんね。
 
 最近、高齢者の低栄養つまりほぼカロリー的には足りていてもタンパク質と脂肪の不足する食事、もっと進むと栄養失調になります。
そのことによる筋肉がやせてきてロコモティブシンドロームという言葉が言われだしました。サルコペニアという言葉をお聞きになったことがあるとおもいます。低栄養による筋肉量の低下が起こす障害のことですがこうならないために「パワーリハビリ」を目指しましょう。
 
 先月10月29日にNHKスペシャルで健康長寿100歳を超えて健康な人たちの放送がありました。イタリアのある島では2000人中300人がこのセンテナリアンとよばれる100歳の長寿村があるそうです。
 要因の一つに地中海食があることは確かですが人種によって地中海食が余り効果のない国もありました。
 
 イギリスはあまり効果が見られないという報告でした。105歳現役で散髪の仕事をする人やイタリアの自転車でびゅんびゅん飛ばす103歳のおじいちゃん、千葉の和菓子屋で100歳の現役女将さん。
 医者の現役105歳の日野原重明さんも番組に最初から登場しておりました。100歳まで生きるって言うのは100万人に1人ぐらいの宝くじにあたるぐらいのことかと思っておりました。
 
 遺伝子の遺伝部分が25%、生活習慣と環境が75%で後は努力といっておりました。センテナリアンになって元気に過ごしたいという願望はこれからもっともっと強くなると思います。再放送があると思いますので見逃した方は検索してみてください。
 
 足腰の衰えを感じたら筋トレです。新居浜ならフイッタかゴールドジムです。