「愛媛マラソンは素晴らしい」 |
青野 泰介 |
42.195`を走る。そんなことはちょっと考えられないのです。今でも。 しかしそんなことは関係なく号砲は鳴り響きました。もちろん、僕のいる『Hブロック』 までは聞こえませんけれど...。 気温は2度、寒すぎます。それでも号砲から10分ほど経過したとき、ついに僕たちも動き出したのです。もう、逃げも隠れもできません。ひたすらに脚を動かす時が来ました。 前のブロックには後藤達也君、後ろのブロックには伊藤龍一君がいます。 彼らの健闘を祈りながら昨夜の宴会を思い出します。『ハイボール、何杯飲んだかなあ。』 そんなことを考えていたらスタートから2キロほど進んだところで、伊藤龍一君が僕を抜いていくのが見えました。『龍ちゃん!』声をかけると振り向きます。 僕は精いっぱいの笑顔で言いました、「行ってらっしゃい!」 次に会いたいのは折り返し地点で待ってくれている心の恋人岡村真理哉嬢です。 もちろん、会いに行くつもりでした。 あの、係員さんの旗の誘導までは。。。。 市民の皆さんや各団体の皆さん、中学生、高校生等々すべてがこの『愛媛マラソン』を応援している。盛り上げる役割を果たそうとしている。 その気持ちをスタート地点はもちろん、沿道からも、関係ないお店からも感じることができました。心からありがたく感じると同時に羨ましくもありました。 流石は全国に名高いマラソン大会。毎年毎年少しずつ成長し、前向きに進んできたのでしょう。今思い出しただけでも涙が出そうです。 さて、係員さんが誘導してくれた先には何故かバスが。 『ん?』不思議に思っている僕のゼッケンから係の人が計測用チップを外します。 僕のRUNは終了しました。スタートから2時間45分後の出来事でした。 しかし、僕の愛媛マラソンはまだ終わっていませんでした。 バスで会場に戻った僕は、時間がたっぷりあるために色々な『お接待』を堪能しました。 温かなスープ、美味しいおにぎり、染み入る芋炊き、みかん、お茶、サロンパス 足湯、生姜湯などなど、4時間以内で走ったランナーたちが楽しむお接待を楽しめたのです。 もちろん、岡村嬢にはメールしました。『今日は逢えない』 そして、ゴール地点で後藤、伊藤両氏を待ちます。時計とにらめっこしながら。 締め切り時間まであと5分を切ったところで、二人の姿を見つけました。 僕の愛媛マラソンがやっと終わりました。 また、ハイボールを飲みに来よう。 猫ひろし氏の好感度は爆発的に上がったはず。 |